ぼったくりパブで勤めていた話をします ①
そのパブで働くようになるまで
ぼったくり系のお店の存在は知っていても
地元にはないだろうと高を括っていました。
1年間従業員で働いたお店を
半年間アルバイトに変えてもらい
ママとギクシャクする事も増えてきた。
ある日、季節外れの大雪が降った。
従業員は先に帰るので運転代行やらタクシーなんかを手配してもらってた。
私はアルバイトなのでボーイさんとお掃除や洗い物を済ませて帰ろうとしたら
ママったら、私の分のタクシーも呼んでくれてない。
挙句「先に帰るねー」って。
私はその日を境に店に行くのをやめた。
同じ店のホステスさんに「教育係的な人を探してる店がある」
と紹介されて数日後に面接へ。
飲食店だけのビルの二階にあったお店。
小さい店でパブというよりスナックっぽい店だった。
ボックス席が3つ、カウンターに5席
「小さい」「汚い」「下品」という印象をうけつつ
とりあえず日払いで働く事になりました。
お店にはママ、ボーイ(ママの息子)、ホステス一人(ボーイの彼女)、アルバイトのホステスが一人、そして私。
ホステスは10代でボーイは20代。
アラサーの私は働き始めの初日から「ババア」と呼ばれていた。
最悪な店だと思った。
あまりにも店内が汚いので「掃除って開店前?閉店後?」と聞くと
「しません」という返答。
お客さんも全然来ない。
暇、暇、暇。
やっと常連客らしい人達が来たので一緒に席につかせてもらうと
若いホステスの水割りの作り方がひどくて
乱暴というか、乱雑というか
水割りってそんなに音立ててつくるものだっけ?と聞きたくなるくらい。
とどめがお客様の前にグラスを置く時「どんっ!」
そんな音がする。
お客様が「暴力パブかよー」って笑ってるけど
本人的には何も問題ないらしく笑っている。
さりげなく私が作ってテーブルに置くと「フツーはこうだからな!」と
若いホステスに言っている。
それが面白くなかったらしい。
わざと音を立てるようになってしまった(汗)
その店を2か月足らずでバックレたさとうさん。
徐々にこの店の悪事を知ることになるのです。