前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

ぼったくりパブで勤めていた話をします ②

 

前回の続きです。


sugarnail.hatenablog.com

 

 

私は、前のお店を辞める時に

自分のお客様に新しいお店の事は話していませんでした。

 

 

それでも気にしてくれるお客様が「行きたい」と言うので

お店の場所と名前を告げると

早速来てくれたんです。

 

ボトルは入れず単品でビール数本を開けて

お会計を済ませて帰るお客様。

帰りの表情が暗い事が妙に引っかかりました。

 

それにママは伝票を私に見せてくれないのです。

このお店の料金体系ってどうなってるんだろう?と思い

焼酎のボトルの値段を聞いてみました。

 

するとママは「さとうさんは知らなくていいのよ」と。

 

じゃあ、ママのいない隙にホステスに聞こうと思ったんです。

でも「知らなーい」という素っ気ない返事。

 

 

「来てくれてありがとうございました」と翌日電話をすると

お客様から「あの店はさとうさんには合わないから辞めた方がいい」

「さとうさんには申し訳ないけど、もう行かない」とも言われたんです。

 

お会計がいくらだったのかは教えてもらえませんでした。

 

 

そして、もう一人「顔を見に行く」と言ってくれたお客様は

「来ない方がいい」と言ったのに来店してしまった。

 

彼もまたボトルは入れずビールを数本空けてお会計。

気性の荒い彼もしょぼくれた顔で帰っていった。

 

彼からの着信があり出てみると

怒り心頭なのが伝わってきます。

「いくらとられたと思う?」と聞いてきたので

金額を聞いてビックリ2万円以上支払ったそうです。

ビール一本が4000円くらいの計算でしょうか?

 

 

 

 

 

 

その後、意味不明な出来事に遭遇しました。

 

 

この店、おかしい

 

 

 

という決定的な出来事でした。

 

 

ある日、コンパニオンのバイトに出ていた私にママからの着信。

「さとうさんに会いたいっていう人が待ってるから来て」という内容でした。

断りましたが時給も払ってくれるというので渋々行ってみると

常連客の同級生がカウンターに一人。

店の看板は消えて閉店状態です。

 

ママ、ボーイ、ホステス、同級生も何かを企んでいるのが分かりました。

 

 

そこから、メドレーのカラオケを流して

一曲づつ歌っていくというゲームがはじまった。

歌えなかったら焼酎をビールグラスで一気飲み。

(ちなみにストレートね)

すぐにボトルが開くと、ホステスが自腹で入れると言い出した。

 

私には特に厳しく音程が外れても一気飲みという仕打ち。

 

私は立っているのがやっとという状態まで泥酔。

それをあざ笑っている私以外の人たち。

酔い潰そうと企んで呼ばれたことに気が付きました。

屈辱的な仕打ちだと思った。

 

 

その日の日当を最後に出勤しませんでした。

 

 

 そんな店もあるんだよって話でした。