前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

拗ねる男、しつこい客、豹変する男 ~後日談~

 

 

前回までの流れはこちらです。


sugarnail.hatenablog.com

 

 

スネ夫とは後日談がありまして

その事を書いてみようかなと。

 

 

 

もちろん、スネ夫からのデートの誘いは二度となかったです。

でも、無駄にメールと電話はきてて

半分はスルーしてました。

 

 

その頃、ホステス兼コンパニオンだったので

わりとお店にはいなかったさとうさん。

ママにごねられて仕方なく週に3回は行くようにしたけど

ママが希望する日は決まってコンパニオンの予約が入っていた。

 

 

店が忙しいのは分かるけど

私は従業員を辞めて気軽なアルバイトになったんだし

コンパニオンの方が稼げるから優先したいんだよね。

 

 

で、そんなこんなの狭間で揺れ動く頃

スネ夫からよく着信があった。

 

 

しかもコンパニオンの出勤日に必ず。

 

 

丁度よく送迎車に乗っていた時に着信があったので出ると

「さとうさん、今日は出勤してる?」という内容。

「今日は違う方のバイトだよー」と答えると

「そっか。今日お店行くね!」って、おい!!!

私がいなくても店に行くってなんだよ、その報告。

 

 

そして、バイト終わりの送迎車に揺られている頃に再度着信。

盛り上がっているであろう店内の音がする。

「楽しいよー」ってなんの報告だろうか?

 

 

席についているホステスの名前を聞いて

「私と電話してるの失礼だから、切って」と頼む。

 

 

 

 

これと同じ事が3回繰り返された。

 

 

 

いろんな意味で迷惑だし

いろんな人にも迷惑な行為。

 

そういうトコだぞ、スネ夫

 

 

 

 

スネ夫には本名を教えていなかった。

スネ夫がガソリンスタンドで働いてる事は他のホステスから聞いて知ってた。

 

 

 

 

 

 

そして、再会する私たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いっつも使ってるガソリンスタンドにスネ夫がいたー!!!

 

 

 

 

何年も通ってるけど一度も会った事がなかったスネ夫がいた。

支払いに使うクレジットカードには、もちろん私の本名が・・・。

 

 

「あれ?さとうさーん!!」ってテンション高く私の車に駆け寄ってきたスネ夫

 

 

「あーここで働いてたんだ?」と聞くと

「今まで会った事なかったよね?」と、あのニコニコした笑顔をむけてくる。

 

 

 

 

恐怖しかないんですけど・・・

 

 

 

恐る恐るクレジットカードを渡すと

「あれ?さとうさんって本名じゃないんだ?」とマジマジ見てる。

 

 

「そ、そうだよ」とキョドる私。

 

 

そしたらなんと

 

 

「俺もスネ夫って本名じゃないからね」って謎のカミングアウト。

確かにネームプレートには全然違う名前が書いてあった。

 

 

こ、こ、混乱・・・& 恐怖

 

 

お店を辞めてからもガソリンスタンドでスネ夫に会う機会は

何度もあったけど、どういうわけか知らないが

スネ夫の本名を知った私には二度と連絡が来ることはなかった。