前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

雀荘でのアルバイトで多種多様な人達と出会う

 

 

以前に書いた

パワハラ上司から逃げて

私が向かった先は、前のバイト先の喫茶店でした。

 

⇊ 詳しくは過去記事で ⇊
sugarnail.hatenablog.com

 

その喫茶店は10時には開店準備で社員さんが来ているはずなんです。

なのに、その日に限って開店していない・・・。

 

たぶん、その時の私は心細くて

前のバイト先を頼っていたんだと思う。

逃げ出した私のお給料はきっともらえないだろうから

とりあえず働かせてもらおうなんて甘い考えで。

 

店の前で1時間待っても誰も来なくて

諦めようかと思っていた所に

茶店と同じビルに入っている雀荘のおじさんが声をかけてきた。

買い出しの帰りだったみたい。

 

おじさんの名前は渋谷さん(仮名)

渋谷さんは、私が喫茶店を辞めたことは知ってたらしい。

今、会社から逃げてきたこと。

働き先がなくて困っていることを話した。

 

すると「ちょっと待ってて」と言い

ビルに上がって行った。

 

 

数分後。

 

 

ビルの窓から「おーい!上がっておいでー」と渋谷さん。

 

 

渋谷さんは、雀荘の社長に電話で話してくれて

バイトとして雇ってあげてと言ってくれたそうだ。

優しい・・・渋谷さん・・・。

で、面接するからお店で社長が出勤するまで待ってて欲しいと。

 

今、思い出しても泣けてくる。

あの優しさ。

あの時のコーヒーのあったかさは忘れないよ。きっと。

 

 

社長(以後パパさん)と社長夫人(以後ママさん)が出勤してきて

渋谷さんが事情を説明してくれた。

ちょうど、フロア係の女の子が辞めるところだったこと。

従業員さんも、雀荘のお客さんも喫茶店の常連さんばかりだったので

やりやすいだろうと雇ってもらえることに。

 

履歴書は後日出す事になって

翌日から働かせてもらった。

 

パパもママもすごく優しくて

子供がいなかったから

子供みたいだと可愛がってくれた。

 

「1か月後の給料日まで生活できる?」

と心配してくれたりしてお昼の出前で賄いつきにしてくれたり

スーパーマーケットの袋ごと持ち帰るように言われて

中身を見ると食料品や飲み物が詰められていたり。

 

 

前のアルバイトさんは何日か一緒に働いた。

仕事は彼女に教わったんだけど、説明が苦手だったみたいで見様見真似で覚えた。

彼女は専門学校生で卒業するから辞めるって言ってた。

 

 

彼女のことは可愛がっていなかったらしいパパさんとママさん。

 

何となく理由は分かる気がした。

愛嬌がないのと、そこで働く人、雀荘に来る人を馬鹿にしているのが

態度で分かるのです。

 

私にも「え?バイトでここ?学生でもないのに?」って言ってきたし。

 

 

彼女が辞めて、一人でホールを担当し始めると

様々な出会いが私を待っていたんです。