前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

魅力的な女性から好意を持たれていた???

 

 

「さとうさんってさ、性別関係ないよね」

「レズでもバイでも何でもありそう」

「変態って感じだもんね」

 

こう友達に言われたことがある。

もちろん悪口ではない(笑)

私自身、事実は知らないが経験はない。

しかし、自分でも何でもありなような気はするので否定はしないでおく。

 

 

 

 

 

 

職場で出会った還暦の女性。(定年は65才)

東京暮らしが長い独身(結婚歴なし)のタカさん(仮名)。

仕事中だろうが会議中だろうが居眠りしているタカさん。

美食家で料理上手で行動的

高級ブランド品をサラッと身に着けるシティーガール(←古www)

コスメも下着も度々東京に行ってはまとめ買いしてくるタカさん。

同じお給料なのに数万円の下着や有名ブランドのコスメばかり買ってるのが不思議でした。

 

 

一緒に働くようになって一年が過ぎた頃

なんとなく仲良くなって

お嬢様育ちだったことを知りました。

それに衣食住の「住」にお金をかけたくないので

東京にいる間は風呂なしアパートで生活していたそうです。

タカラさんの生活は「衣」「食」「游」

住む場所より遊びにお金をかけていた。

 

 

タカさんの家に遊びに行くと

これでもかと言うほどたくさん物をくれます。

洋服、バック、雑貨などなど

 

 

仕事でも「明日、お昼ごはん作ってきてあげるから」と

何度かご馳走になった事があります。

 

何度も「かわいい」「かわいい」と言われ続け

その気になった(笑)

 

 

私が独身で彼氏がいない事を知っていて

タカさんも男っ気がまったくなく

男女の垣根もなくみんな友達!って感じだった。

 

 

休みの日に突然呼び出されて

そこそこお高めのランチをご馳走になった。

 

 

職場の飲み会があって二次会でギブアップだった私。

とにかく眠かった(苦笑)

三次会に流れる人たちを見送っていると

暗闇の中から

 

 

「さとうさーーーーん!」

 

とタカさんの声が聞こえたので

 

「飲みすぎないでねー」と返事をすると

 

「さとうさーーーん!愛してるーーーー!!!」って♡

 

嬉しかったので「ありがとう!」と暗闇に向かって手を降った。

 

 

 

 

 

 

酔ってたから覚えてないでしょ?

と後日尋ねてみると

しらを切るタカさん。

 

「えー、私うれしかったのになー」と言うと

 

照れた様子で俯いて「覚えてるよ」と。

 

 

 

職場では自由奔放なタカさんは人気者であって

酔っぱらうと電話魔になって翌日のネタにされたり

いつも誰かと旅行したり買い物に行ったりしてたから

私もその中の一人なんだろうと思ってた。

 

 

ある時、

休憩時間に恋愛やら結婚の話で盛り上がっていたら

「さとうさんはやっぱり男の方がいいんだよね?」と

すれ違いざまに言われて「自分でもわかんない」と答えると

 

「さとうさんなら、イケメンで金持ちの男が見つかるよ!」

 

と明るく肩を叩かれた。

 

 

 

 

 

それからは、嘘のようにぱったりと

休みの日に呼び出される事もなくなって

お昼ご飯を作ってくるとも言わなくなったタカさん。

 

 

私たちは友達と呼べる距離感でもなかった。

仲の良い同僚はお互い他にいたし。

微妙な距離感のままタカさんは定年退職の日を迎えた。

 

 

 

 

今でも時々届くLINE。

 

「ツムツムさいき」

 

ツイッターは」

 

「明日のNHKでや」

 

 

タカラさん、謎のメッセージで笑わせてくれるwww

 

おそらく寝落ち寸前なのか?

酔ってるのか?

 

 

まぁ、魅力に溢れたタカさんに惚れられたら

私って案外いい女なんじゃないか?と変な自信がついた。

 

そんなお話しでした。