前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

定番の口説き文句が通用しなくなった女

 

 

君はあの星より美しい。

本当はさみしいんでしょ?

そんなに頑張るなよ、甘えろよ。

さとうさんの全てを受け止めるよ。

 

 

今まで経験のある口説き文句を書いてみました。

 

 

 

その人たち・・・

一瞬で消えたよねー。

まるで、 流れ星みたいに。

 

 

 

今度は一緒に〇〇行こう!

二人で〇〇したいねー。

誕生日は〇〇をプレゼントするよ!

クリスマスは〇〇で過ごそう!

 

 

 

 

そんな約束は守られたこともなく

 

 

 

さとうさんは思った。

・・・というかキレた。

 

 

 

 

もう、守れない約束なんかいらない!

 

って、当時の彼に言ってしまった。

 

 

今、思い返してみても申し訳ない気持ちになるけど

当時はいっぱいいっぱいで

希望が見えなかったんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

私に足りないのは可愛げなんじゃないか?と思って

カタチから入ってみたんだ。

 

 

笑う時は口に手をあててクスクスって笑ってみたり

可愛く小首を傾げてみたり

聞き上手になろうと頷きマシーンになってみたり

 

 

 

 

そうしたらね。

 

 

 

 

 

「キモっ!!」

「怖ぇーよ」

「急にキャラ変してんじゃねーよ」

「首傾げて骨が鳴ってるぞ」

「口に手をあてる前に指鳴らすなよー」

 

 

ってお客様から非難の嵐でした。

 

 

確かに「うん、うん」って聞きながら

テーブルの下で指をポキポキ鳴らしてた。

 

「ねーっ♡」って小首を傾げると首の骨が

バキバキいった。

 

 

結局、可愛げ作戦は

3日ももたなかった😞

心が折れた💔

 

 

 

私、店ではゲラキャラで飲みキャラでした。

 

 

 

とにかく盛り上げる事が得意で

会話が盛り上がってないテーブルを

たらい回しにされる役割です(苦笑)

 「さとうさーん、6番」

「さとうさーん、そろそろ2番」

なんか忙しい・・・。

 

 

 

そして、さとうさん

「夜の蝶」ならぬ「夜の蛾」と呼ばれてた。

蛾って粉出るじゃないですか?

明るい場所に集まるじゃないですか?

 

 

蛾のように暗闇をひらひらと飛びながら

笑いの粉を振りまいて歩いているようだと。

 

 

 

 

「夜の蛾よ!飛べー!笑いを起こせー!」

とお客様からの指令をうけ

全席制覇した時はフロア全体のお客様とホステス全員から

謎の大笑いと拍手をいただきました(笑)

 

 

 

 違う、わたし本当はね

上品なホステスになりたかったんだよ。

いつかは一流のお店で働くのを目指してたんだよ。

 

 

こんな

お笑い芸人みたいな扱いじゃなくってね!!