前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

いくつになっても女は女。男は男。嫉妬に狂う女達。

 

女はいくつになっても女なのですね。

 

 

 

そう感じる出来事があった。

ご近所に住んでいるおばあちゃん。70代かな?

 

私がこっちに引っ越して来た頃おばちゃんだった女性は

みんな揃っておばあちゃんになっています。

それでも私は「〇〇さん」と名前で読んだり「おばちゃん」と呼ぶ。

 

 

おばあちゃんの仮名はカメさんにしとこうか

カメさんには旦那さんがいます。

若い頃、近所の奥さんと浮気したそうだ。

カメさんはまだ根に持っていて

また浮気するんじゃないか?とアンテナをはっている。

 

 

カメさんの旦那さんはガマガエルが妖怪に変えられたような顔。

嫌味口調が何とも気持ち悪いおじいさんである。

 

 

私の母は未亡人。

この辺のおじさん方とは仲が良いので

野菜を分けてもらったり、おかずを届けたりしている。

 

そのガマガエルさんが、少しの用事でも母に会いに来るようになって。

カメさんは、母を疑うようになった。

 

 

うちの母は面食いであって、亡くなった父もイケメンである。

何がどう間違ってもガマガエルの妖怪に恋はしない。

 

 

しかし、カメさんの妄想は止まらず

近所中にふれ回ったそう。

「うちの旦那はさとうさん家の奥さんが好きらしい」と。

 

 

 

 

 

 

そういえば、母が還暦を迎えた頃も同じような事があった。

母の同級生のウサギさん。

ウサギさんは旦那の浮気癖を直して自分だけを見て欲しいと

セクシーランジェリーやらネグリジェなど買い揃えて夜な夜な帰りを待った。

しかし、浮気相手の家に入り浸る夫。

その話を母に相談に来ていたウサギさん。

 

 

しかし、そこでもまた同じように

「もう、家に来ないで!」「旦那を誘惑しないで!」と言われたそう。

 

 

 

 

私はその話を聞いて呆気に取られていたけれど

近所で修羅場が展開された時はもっと呆気にとられた。

 

 

 

80代のおじいさんが、奥さんと正式に離婚して内縁状態だった浮気相手と結婚。

当時、おばあちゃんは70代。

そこに身綺麗な女性が訪ねてきた。

60代くらいだろうか。

なんと、そのおじいちゃん

内縁関係だったおばあちゃんより長い付き合いの浮気相手がいたんです!!!

 

 

嫉妬に狂ったおばあちゃん。

その女性とは手切れ金を渡して別れたけれど

気持ちが納まらなかったんだと思うよ。

 

ある晩、炎が見えた。

人魂?と思っていたら

部屋から庭に火を点けた何かが飛んでるんです。

 

おじいちゃんの洋服は全滅し、終いにはタンスも燃やしていた。

奇声と怒号で何を言ってるのかもわかんないし

とりあえず、火も怖いし。

 

私らの手に負えるはずもなく

ピーポーさんに来てもらい何とか納まった。

 

翌朝、様子を見に行くと喧嘩はおさまっていましたが

タンスの中身は全て空っぽでした(苦笑)

 

 

おじいちゃんが仕返しにおばあちゃんの洋服を全部燃やしたらしい。

私たちは焦げ臭い庭を後にした。

 

 

嫉妬って怖いねって話でした。