前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。最終章

 

 

さよなら大好きな人

さよなら大好きな人

ずっとずっと大好きな人

 

 

 

 

コンパニオンの先輩(ハーフっぽい顔立ちのスレンダー美女)は

ハル兄ちゃんと同年代で数人グループで有名だったと話してくれた。

カッコいい、喧嘩が強い。かなりモテる。やんちゃな伝説。

大体そんな話。

 

「ホントにカッコいいグループだったんだぞー」と

昔を懐かしんでいる様子だった。

 

「もしかして付き合ってたとか?」と聞いてみると

「私なんか相手にされなかったわよー」と言う。

 

 

私がハル兄と付き合っていた事を話すと驚いていた。

 「なんでさとうさんが・・・」

その言葉は忘れられない

私みたいな美人でも相手にされなかったのに、なんで?

そう言いたいんでしょ?

 

 

今でも時々ハル兄の友達と会う機会があるようで

(たぶん、パチンコだと思うけど)

それとなくハル兄ちゃんの「今」を聞いて欲しいと頼んだ。

 

 

先輩は私がまだ未練タラタラで何かするんじゃないか?と心配したようだが

ハル兄ちゃんが幸せなのかどうか?元気なのかどうか?を知りたいだけだと伝えた。

 

 

 

 

 

 

数日後「聞いたよ」と先輩から言われた。

私はハル兄ちゃんに幸せでいて欲しいと願っていた。

 

 

聞いた話はこう。

 

 

 

 

今ね、四回目の結婚して婿養子だって。

遠く離れて暮らしていて時々は実家に帰ってきてるって。

相変わらずカッコイイままだぞ。

奥さんの家がお金持ちで贅沢な生活も出来てるらしい。

やっと幸せな結婚生活できたみたいだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

良かったー(*´▽`*)

 

 

 

心の底からそう思えた。

 

 

ハル兄ちゃん、きっと真っ黒に日焼けして太陽の下で

思い切り笑ってるように感じた。

 

コロコロママとの結婚生活とは真逆で。

 

 

ハル兄ちゃんが元気で幸せならそれでいい。

良かったね。ハル兄。

 

 

やっと笑顔でハル兄ちゃんとお別れできた気がした。

 

 

 

 

 

 

ハル兄ちゃんから付き合っていた頃に貰った

目覚まし時計を私はずっと大事に使っていました。

その時計を嬉しそうに抱える私の頭を

自分の肩に寄せて「お前は安上りだよなー」って笑ってた。

 

 

その時計がピタリと止まってしまった。

電池を入れ替えても動く事はなかった。

 

 

お別れなんだな。

そう思った私は、時計の空き箱と一緒に捨てる事にした。

空き箱はすっかり色が褪せてた。

ずいぶんと長い間の片思いだったんだなぁ。

 

 

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ハル兄ちゃん、さようなら。

どうか幸せで過ごせていますように。

ハル兄ちゃんの幸せをずっとずっと祈ってる。

 

 

さよなら大好きな人

さよなら大好きなハル兄ちゃん

 

 

ほんとうに、ほんとうに大好きでした