前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。 第八章~離婚~

 

 

 

私はハル兄ちゃんにフラれてやけになって

乱れた生活を送っていました。

 

 

とりあえず好きでもない男と付き合って

ナンパで出会った人と誘われるがまま一夜を共にし

浮気したと責められたりもした

 

 

 

 

 

違うんだよ!

私が好きなのはハル兄ちゃんだけなんだよ!

全員が浮気なんだよ!!!

 

 

もう思考が滅茶苦茶だった

 

 

 

ハル兄ちゃんが結婚した後

私の乱れた生活の様子を心配したハル兄ちゃんが一度だけ会ってくれた。

その日のキスが最後のキスだった。

「ごめん」と言われて二人で泣いたっけ。

 

 

 

しばらく後に知ったのは

私を弄んだ男を成敗してくれたのもハル兄ちゃんだった。

「俺の妹に何してくれてんだ」と言う声がフロアに響いていたと。

相手はボッコボコにされたらしい。

 

 

ハル兄ちゃんは本当の妹のようにしか思えなくなっちゃったんだ。

好きは好きでも違う【好き】

そうなんだよね?ハル兄?

 

 

その後、何年経ってもハル兄ちゃんの事が忘れられず

誰のことも本気で好きになんてなれないまま

10年引きずった。

友達からも「引きずり過ぎ!」とか「いい加減忘れなさいよー」と言われても

全然ダメだった。

 

 

ハル兄ちゃんの結婚から三年くらい経ったころ夢を見た。

ハル兄ちゃんが一人ぼっちで「離婚したんだ」と悲しい顔で。

 

 

気になったので友達に連絡して

「ハル兄ちゃん離婚した?」と聞くと

「何で知ってんの?」と。

 

そのままハル兄ちゃんに連絡したら

「復縁した」と言われてがっかりした。

 

同じ相手と再婚をしたハル兄ちゃんは

三回目も同じ相手と再再婚した。

 

 

離婚の理由は

コロコロママが惚れた男と一緒になりたいと

駆け落ちまがいの事をする度に離婚してたそうだ。

 

 

その度に私は夢を見て

ハル兄ちゃんに電話をした。

「頼むからもう連絡してくるな」

「もう本当に俺のことは諦めてくれ」

と電話で言われたのが最後の会話でした。

 

 

そこまで10年と長い間ハル兄ちゃんに片思いをした。

大好きで大好きで仕方なかった。

でも、ハル兄ちゃんに言われた言葉がきっかけで

引きずるのをやめた。

 

 

そこから更に数年が経ち

一緒にコンパニオンをしていた先輩から

ハル兄ちゃんの話を聞かされた。

 

 

 

これは何かの偶然?

いや、これは必然というやつだよ!