出会ってわずか30分でフラれるさとうさん
さとうさん、30才の時のお話。
ひどいフラれ方をして落ち込んでいた私に
職場の同僚が「いい人紹介するから」と誘ってきた。
(・・・というか、ひどいフラれ方しか経験ないか 笑)
話を聞いてみると
彼は苦労人で、親の借金を支払う為に
友達と会社を立ち上げたものの
黒字だったのははじめの数年で
結局、倒産。
長年、同棲していた彼女にはフラれ
借金を返済すべく
出稼ぎしているという。
しかし、同僚曰く
「性格がスゴくいいの!」
「仏みたいな人なの!」
と大絶賛。
で、会う事にした。
全員が休みの日曜日
待ち合わせ場所にいた彼は
とても細くて
色白で
ポキッと折れてしまいそうな感じ。
何となく3人で話をして
「二人でドライブでもしてきたら?」
と促されるままドライブへ。
車で走っている20分ほどは
お互いの仕事のことや
好きなタイプの話なんかをしてた。
彼は大人しそうな感じなのに
ファンキーな人が好きで
ファッションも攻めてる人がいいって。
当時の私はゆるふわ可愛い系を真似ていたので
真逆だったわけです。
優しい話口調のままで
彼は言いました。
「お互いに妥協するのはやめましょう。ね?」
たぶん、史上最速の「お断り」をされたさとうさん(笑)
お断りをしておいて
ドライブを続ける彼。
ざっくりと「お前ないわー」と言われてるようなものなので
どうして、まだ一緒に過ごしているのか聞いてみた。
すると
「友達にはなりたいなって思ってる」
「ダメかな?」と。
出稼ぎから帰ってきた時に遊ぶ相手が欲しかったんだって。
「さとうさんって明るいし、裏表なさそうだし友達になりたい」
そう言われて嫌な気はしないよね。
連絡先を交換して
その日は別れました。
その後、友人関係が4年続き
彼の仏ではない顔を知ることになるんですよ。