前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

出会ってわずか30分でフラれるさとうさん

 

 

さとうさん、30才の時のお話。

 

 

ひどいフラれ方をして落ち込んでいた私に

職場の同僚が「いい人紹介するから」と誘ってきた。

(・・・というか、ひどいフラれ方しか経験ないか 笑)

 

 

話を聞いてみると

彼は苦労人で、親の借金を支払う為に

友達と会社を立ち上げたものの

黒字だったのははじめの数年で

結局、倒産。

 

 

長年、同棲していた彼女にはフラれ

借金を返済すべく

出稼ぎしているという。

 

 

しかし、同僚曰く

「性格がスゴくいいの!」

「仏みたいな人なの!」

と大絶賛。

 

 

 

で、会う事にした。

 

 

 

全員が休みの日曜日

待ち合わせ場所にいた彼は

とても細くて

色白で

ポキッと折れてしまいそうな感じ。

 

 

何となく3人で話をして

「二人でドライブでもしてきたら?」

と促されるままドライブへ。

 

 

 

 

 

 

f:id:sugarnail:20181218111815j:plain

 

 

車で走っている20分ほどは

お互いの仕事のことや

好きなタイプの話なんかをしてた。

 

 

彼は大人しそうな感じなのに

ファンキーな人が好きで

ファッションも攻めてる人がいいって。

当時の私はゆるふわ可愛い系を真似ていたので

真逆だったわけです。

 

 

 

優しい話口調のままで

彼は言いました。

 

 

 

「お互いに妥協するのはやめましょう。ね?」

 

 

 

たぶん、史上最速の「お断り」をされたさとうさん(笑)

 

 

 

お断りをしておいて

ドライブを続ける彼。

 

 

ざっくりと「お前ないわー」と言われてるようなものなので

どうして、まだ一緒に過ごしているのか聞いてみた。

 

 

すると

「友達にはなりたいなって思ってる」

「ダメかな?」と。

 

 

出稼ぎから帰ってきた時に遊ぶ相手が欲しかったんだって。

「さとうさんって明るいし、裏表なさそうだし友達になりたい」

そう言われて嫌な気はしないよね。

 

 

連絡先を交換して

その日は別れました。

 

 

その後、友人関係が4年続き

彼の仏ではない顔を知ることになるんですよ。