前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

拗ねる男、しつこい客、豹変する男 ①

 

 

ホステス時代のお話し。

 

 

 

お店には年齢層が幅広いお客様。

若い子が来店することも少なくなかった。

 

 

20代のお客様がお友達を数人連れて来店したとき

スネ夫(仮名)と出会った。

キツネ目で細身の明るい男性という印象。

連絡先を交換してと言われたので交換。

 

その日わたしは「次の休みには仙台に買い物に行く」と言ってた。

 

すると、一緒に行きたいと言い出したスネ夫

基本的に買い物は一人ですることを話したが納得しない。

その後も毎日メールで一緒に買い物に行きたい。

どうせ、僕なんか相手にしてくれないんでしょと面倒なメール。

 

 

一応、常連客のお友達だし

やんわり断るのも限界だったので

車ではなく高速バスで行くことを伝えると

僕が車で送るから一緒に行って欲しいと粘られてしまった。

 

こんなやり取りも一週間。

いい加減疲れたので

仕方なく了承した。

 

 

 

後になって、この判断を後悔することになるのですが・・・

 

 

 

当日、お迎えに来たスネ夫の車は

私の車が何台買えるんだろう?と思うくらいのピカピカの高級車だった。

いろいろカスタマイズされているので更にお金がかかっている印象。

スネ夫は嬉しくて嬉しくて仕方がないといった顔をしながら

私とのドライブを楽しんでいるようだった。

 

 

高速道路の出口に差し掛かった頃

「私が出そうか?」と一応言った。

一応だよ、一応・・・。

なのにスネ夫ったら「うん!お願い!」だって

こいつマジかよ・・・。

 高速バス往復分チケットが買える額の高速料金を支払ったわたし。

 

 

仙台について駐車場に車を停めて目的地に着いたら

買い物する素振りもなく私のあとをずーーーっとついてくるスネ夫

 

 

私、これがダメなんです。

 

 

人が待ってると思うと商品なんか目に入らなくなってしまうの。

だから、女友達とも買い物に行くのは苦手です。

唯一大丈夫なのが服の趣味が同じ女友達だけ。

 

 

 

 

思いっきり買い物するつもりで来た仙台

 

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あー、全然買い物できない!

私のイライラが募ってきました。

 

 

 

「何か買うものないの?」とスネ夫に聞いてみた。

すると何かを察したのか

「じゃあ、僕あっち見て来ていい?」と言うので

「私はこの辺にいるから」と言って10分足らず

また私の後ろにいるスネ夫・・・。

手には小さな袋があったので「何買ったの?」と聞くと

ミニカーを嬉しそうに見せてきた。

 

 

ミニのワンピースを物色している私に

店員さんが「彼氏さんも喜ぶんじゃないですか?ねぇ?」

と、超ミニスカートをおススメされた。

 

 

彼氏じゃねーし!!!