前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。 第二章~再会~

 

 

続きます。

こちらが第一章~出会い~となっております。

よろしければどうぞ♡


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彼とはもう会えないと思っていた。

私の事が好きでホテルに誘ったのではないと思っていたから。

 

 

だから送ってもらったタクシーを降りる時

「ありがとうございました。それじゃ。」

と言った私に

彼は「またな」と言った。

社交辞令だろうと思ってた。

 

店にももう来ないんだろうな。

 

 

私はそこから一週間お休みをもらってた

理由は忘れたけど、就職の準備だったか何かの用事か

 

 

彼とそんな事があった次の土曜日は出勤日

スーツを着て、化粧をして店に向かった。

 

 

ドアを開けて「おはようございまーす」と挨拶した視線の先に

彼の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

Σ(゚Д゚) えーーーーーっ!

 

 

 

 

 

 

 

な、なんで、どうしてとパニックになりながらも

「まだ開店前ですけど」と小さな声で言ってみた。

 

 

どう見てもお店の掃除をしている彼。

「あぁ、俺ここで働いてるの。お客さんじゃないのー」

と、ホウキをプラプラさせてる。

 

 

「もう会えないんだと思ってた」(心の声)

だったはずが今回も駄々洩れでして

「なんでそう思う?」「俺、あの時またなって言ったよな?」

 

 

私はアホみたく首を縦にブンブン振っていた(笑)

 

 

彼 「なんだよ、俺に会いたくなかったの?」

私 「・・・・・」(フリーズ)

彼 「電話もよこさないし」

私 「・・・・・」(フリーズ)

彼 「おい、聞いてんの?」

 

 

彼がこういうキャラだとはじめて知った私は

面白くなってしまい次の瞬間こう言ってた

 

「もしかして、私に会いたくてここで働いてたの?」

 

 

我ながら何様だよwww

彼が私に会いたいなんて思う訳ないじゃーんwww

 あはは( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

 

 

 

「ママにスカウトされたんだよ」という彼の声が店に虚しく響いた

 

 

 

 

恥ずかしくて速攻で有線かけた(苦笑)

 

 

 

 

 

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ママや他の常勤のホステスに話を聞いているうちに

いろんな事がわかってきた。

 

彼は、私を持ち帰りしたあと毎日お店に通ってきてた。

しかも開店から閉店まで。一人で来ることもあったそうだ。

直接は聞かなかったけどさとうさんを待ってる感じだったと。

そのうち、閉店後の片付けまで手伝ってくれた彼にママが

「週末にはさとうさんが出勤だけど、その前にうちで働いてたことにしたら?」

「驚くわよー」と提案したそうだ。

彼は次の仕事が決まっていなかったのでバーテンとして働く事に決まった。

 

 

で、再会した私たち。

ここから私と彼の恋物語がはじまるのでした。