前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

いじめっ子の同級生が失恋した

 

私の中学の同級生には双子の姉弟がいました。

お姉ちゃんと弟の組みあわせで二組。

一組は優等生双子

もう一組は不良双子

 

 

双子は同じクラスにはしないらしく

同じクラスにならない限り「似てるなー」くらいにしか思わなかった。

 

 

不良双子はいつも誰かをいじめる事しか考えてなくて

卒業間際は私が標的になった。

前日まで一緒に遊んでいたはずなのに

翌朝、登校したら私の悪口を黒板に書いていた。

 

 

 

その犯人はこいつです

 

f:id:sugarnail:20190529105417j:plain

 

嘘です(笑)

でも似てるwww

こういう顔の双子です。

 

その後、卒業して高校生になればなんの接点もないし

成人式にも来てなかったし

大人になるまで会う機会はなかった。

 

私が働いていたパブに来たのはエイ弟。

私の顔をマジマジと見つめると「いつの間にそんなにキレイになった?」「まだ独身?」だって。

私をいじめた事なんて記憶にもないんだろうな。

エイ弟は結婚が決まったらしく「おめでとう」と言うと

それが全然で・・・・・と愚痴りはじめた。

どうやら子持ちだった事を隠されてたらしい。しかも5人!!

 

 

それからしばらくしてエイ弟から店に電話があり

「今から家族で行くのでエイ姉を励まして欲しい」という依頼だったそう。

 

 

エイ家族は兄弟が多いんだけど、親から子から同じ顔でびっくりΣ(゚Д゚)

エイ姉は中学と全く変わってなくて30代にもなってヤンキー風味で驚いた。

泣き腫らした顔で家族に支えられながら店に来た。

ハンカチでは間に合わなかったようでタオルで顔を拭きまくってる。

 

エイ弟が私を紹介して「ほら、同級生のさとうさんだぞ」

「さとうさんも独身だぞ」と失礼な慰め方をしてた。

 

するとエイ姉は顔を上げて私を見た。

「さとうさんなの?」「独身なの?」と聞くのでうんうんと頷いた。

 

「でも彼氏はいるんでしょ?」と聞くので

「うん。いるよ」と答えると

 

エイ姉 号泣 😭

 

「さとうさん、彼氏いるもーん」

「どうせ私なんか彼氏できないもーん」

 

(このくらいの仕返ししたっていいよね?笑)

 

 

 

 

エイ姉が落ち着いてきた頃に聞いた話を要約すると

・今まで交際経験がゼロ(でもバージンではない)

・イイ感じで長く付き合っていた先輩がいた

・悩み事も相談にも乗ってくれる頼りになる存在だった

・先輩はいつもエイ姉の味方だった

・その先輩は彼女がいない時期だった

・なのでもしかしたら?と思って頑張って告白をした

 

結果・フラれた

 

 

そのフラれ方が酷かった。

長年、片思いした彼に言われた言葉は

「化け物みたいな顔のヤツと付き合えるわけねーじゃん」

 

 

それには私も腹がたった。

仮にも親しくしていた人に対して【化け物】なんて言えないはず。

 

その夜はエイ家族のテーブルに付きっきりで閉店まで飲み明かした。

すっかり酔っぱらって笑い始めたエイ家族を見送り

薄明るくなった空を見上げた。

 

もうすぐ朝が来る。