前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

出会い系サイトで知り合った自営業の男

 

 

出会い系サイトの「恋人募集」の掲示板で知り合った男性と会ってみた時の話です。

 

 

出会い系サイトって危険な時期もあったので

防犯の意味も込めて

車のナンバーはこっそり携帯で撮ってました。

友達に頼んで2時間おきにメールもらったり。

そのメールに返信がなかったら何かあったと思って電話すると決めてました。

 

その辺は友達も出会い系サイトを使っていたので

協力しあってたんです。

 

 

会ってみた人は年下のハヤマ君。(仮名)

自営業だと知ったのは2度目に会った時でした。

お洒落で、なんかスゴイ車に乗ってて

スタイリッシュな感じの人。

簡単にいえば遊び人風。

 

だから、会った瞬間で分かった。

「あ、付き合う人探してるわけじゃないなぁ」って。

 

 

ノリが軽いんだもん。

そんでもって自慢話が長い。

会話の8割が自慢話。

 

 

〇〇議員が同じパーティーに来てて~

アメリカ人とかフランス人が友達で~

元カノは外国人で~

友達が100人以上いるから~

月に2回はパーティーに誘われるから~

などなど。

 

 

どういうわけか

そんな彼とは二か月か三か月に一度くらい会っていて

1年くらいセフレだった気がする。

 

 

この頃「さとうさんサゲマン疑惑」があった。

私に下心だけで近寄ってくる人に次々と不幸が襲ったのです。

 

 

仕事中に車に木が倒れてきて廃車になってしまった人。

事故にあって車が廃車になってしまい携帯電話も止められてしまった人。

 

 

そして、彼の車も・・・。

 

 

 

 

ハヤマ君は自営業の他に副業で販売の仕事をしてると言ってた。

ある時さとうさんもやってみないか?と誘われた。

 

ハヤマ君 「俺、副業だけで月に120万稼いでるんだ」

さとうさん「ふーん」

ハヤマ君 「さとうさんの月収っていくら?」

さとうさん「だいたい〇〇万」

ハヤマ君 「今の三倍は稼げるよ」

さとうさん「ふーん」

 

 

すると、パンフレットが目の前に

どう見てもねずみ講にしか見えないシステムと商品。

 

 

 

さとうさん「これ、ねずみ講だよね?」

 

 

ハヤマ君 「は?だからバカは嫌いなんだよ!」

 

 

 

 

はぁ???

 

バカに一年も付き合ってくれてありがとうございました

 

 

そう言って連絡を絶った。

 

 

 

その数か月後、ハヤマ君のやってたねずみ講が捕まった。

泣きながら電話をしてきたハヤマ君。

 

仕事場の家賃が支払えなくて廃業になってしまったこと。

事故で車を廃車にしてしまったこと。

お金がなくて困っていること。

精神的に参っていること。

食べる物がないこと。

そんな話だった。

 

 

 

だから会いに来てくれって

 

 

 

はぁ???

 

 

 

こんなバカに会いたいの?

月に120万も稼いでたら車買えるでしょ?

たくさんいる友達に助けてもらったら?

 食べ物くらいなら自宅に送るからと言っても

 

「来て欲しい」と言い続けて

彼は泣きながら謝ってきた。

 

 

 

私はそっと電話を切った。