前略、さようなら。

一文字一文字を記していくことですべてを過去にしていきたい。

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。第七章~指輪~

 

 

ハル兄ちゃんがコロコロママとの交際を周りが止めれば止めるほど

話が前に進んでいった。皮肉なもんで。

 

コロコロママは名前のとおり

美人なわけでもなく丸くてポチャっとしてて小さくて

男には優しいけど女には嫌われるタイプの典型の女性

閉店後の片付けをするハル兄ちゃんを待つ間

ボックス席に陣取っては「まだー?」「他のヤツにやらせて帰ろー」

と誰の店だか分からない状態。

 

コロコロママのお店は、私が働く店とは正反対のタイプで

キラキラしたシャンデリアや鏡張りで店内が明るい。

ホステスもわりとカジュアルな感じの服装なのです。

 

 

 

組長さん同士の話合いも無事に終わり

いろいろな条件をつけられ

二人は結婚に向かってまっしぐらだった。

(私はそこまで話が進んでいる事も知らずハル兄ちゃんの側を離れなかった)

 

 

ある時、店に行商人がトランクを抱えてやってきた。

ハル兄ちゃんはカウンターに通すと私の隣に座った。

トランクを開くと色とりどりの宝石がいっぱい。

 

私は、ドキドキした。

ハル兄、いよいよ私に指輪?

なんて呑気で、勝手に喜んで眺めていたの。

 

ハル兄ちゃんの口から出た言葉を聞くまでは・・・。

 

 

「この前はこのカタチのピアスにしたからー」

「同じタイプの指輪の方がいいよね?」

 

 

え?私ピアスなんて貰ってない。

そう言えばこの前コロコロママが大きなダイヤのピアスしてた!

 

 

 

「婚約指輪だからこのくらいの値段でいいかな?」

「もう少し高い方がいいのかな?」

 

 

婚約指輪!?誰と誰が?

なんで?私とじゃないの?

 

 

 

 

なんで?

 

 

なんで?

 

 

なんで???

 

 

 

私の心の中なんか知らないハル兄ちゃんが

指輪を眺めてニコニコしている顔が

憎らしく感じた。

 

 

 

私は、結婚する前の日までハル兄ちゃんにすがって泣いた。

「なんで私じゃないの?」

「どうしてコロコロママなの?」

「私たちいつ別れたの?」

 

ハル兄ちゃんは困った顔で

「ごめんな」

「諦めてくれ」

「結婚はアイツとするんだ」

その繰り返しだった。

 

 

わたしは、いつの間にかフラれてた。

 

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毎日のように側に張り付いては泣きじゃくる私を

引き離す係まで出て来る始末。

ハル兄ちゃんの友達だ。

「もう諦めよう」

「みんな止めても結婚するって言うんだから」

「泣いても戻ってこないぞ」

 

毎日、毎日言い聞かせられた。

 

コロコロママとハル兄ちゃんの結婚を機に

私とハル兄ちゃんは店を辞めた。

 

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。第六章~心変わり~

 

 

 

この前は弱音を吐いてしまいましたが

宿題は早く提出したいタイプの私(笑)

ご心配おかけして申し訳ありませんでした!!!

 

ゴールまで走り続けます。

 

こちら前回までの記事です。

 

sugarnail.hatenablog.com

 

私は、仕事を辞めた事を親に電話で知らせ

引っ越しの荷物は友達の家に送りました。

 

友達の名は千秋(仮名)

同じお店で働いていた。

友達同士が夜の店で働くとイザコザが絶えないから嫌だという彼女を

私は説得した。

「だって、私だよ?千秋のこと嫌いになると思う?」

その一言でお店に来てくれる事になった。

 

千秋は高校の頃から一人暮らしをしていて

2LDKの部屋なので「一緒に住んでいい?」と聞くと即OKの返事。

 

 

私は駅に着くなり走って店に入った。

開店準備中のママとチーフ(ハル兄ちゃん)がいて

「また働きたい!」と言うとこちらも即OK。

着替えて即日出勤することにした。

 

千秋の部屋に向かいインターホンを押すと

強面の男性が出て来た!!

 

私「あの・・・ここって千秋の部屋じゃ?」

男「あぁ、そうだけど」

私「千秋は?」

男「いねーよ」

男「なに?何の用?」

 

怖い・・・誰この人。

 

私が名前を名乗るとやっとドアチェーンを外してくれた。

私が入ると男は着替えて出て行った。

 

すぐに千秋は帰ってきたので「あの人誰?」と聞くと「彼氏」とΣ(・ω・ノ)ノ!

同棲してるなら遠慮したのにーと言うと

家賃払ってるの私だしとキッパリ。

千秋らしい・・・。

 

二人で出勤して同じ部屋に帰る生活が始まった。

 

そして、ハル兄ちゃんはと言うと

ハル兄ちゃん目当てで来る女性客の中にいた

よその店のママの猛烈アピールに根負け。以下コロコロママと呼びます。

何度かそういう関係になっていくうちに

ハル兄ちゃんの方がゾッコンになった。

そういう状態でした。

 

 

ハル兄ちゃんって実は尽くしたいタイプだったようね

 

 

コロコロママは一軒家に一人暮らしで

ハル兄ちゃんに似ているバーのマスターに惚れるものの

なかなか相手にしてもらえず

ハル兄ちゃんをバーのマスターに似せようとしてた。

 

だから、ハル兄ちゃんのファッションやヘアスタイルは

そのマスターそっくりになり気持ち悪かった。

 

周りも一生懸命に交際を反対してた。

悪い噂しか聞こえてこないママだっただけに

(男にだらしない、家がゴミ屋敷、家族に問題などなど)

男女とも「あの女だけはやめとけ!」と。

 

それなのにハル兄ちゃんは、家に住み着き

食事の支度から掃除や洗濯までこなして

コロコロママの送迎もしてたんだって。

 

その交際に待ったをかけたのは

コロコロママが働く店のオーナー。

オーナーは地元では知られたヤク〇で

私が働いてた店のパパとは敵対する組織だった。

 

 

男女の交際が

「店」対「店」になり

「組」対「組」にまで発展してしまった時

 

事の大きさを知ってビビりはじめたハル兄ちゃん。

 

だけど、ハル兄ちゃんは覚悟を決めて

ご挨拶と交際の了承をいただきに行ったのでした。

 

 

パトラッシュ、僕もう疲れたよ・・・

 

 

 

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フランダースの犬

懐かしいですね。

あのシーンで何度泣いたか・・・。

 

 

 

 

 

これまで続きもので書いていた

「さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。」ですが

少し休んでいいですか?

って言うか休ませてくださいっ!!!

 

 

 

続きは必ず書きます!

 

 

 

 

でも一度休みたい。

 

 

 

理由はですね、この話には同時進行でもう一人の男性が絡んでくるんです。

それがのちのDV彼氏でありまして。

何十年経っても心の傷になっているのです。

 

ハル兄ちゃんの話は純粋に「ハル兄ちゃんと私」で書きたかったので

アイツは登場させないままでした。

 

 

そしたら、毎晩のようにうなされる夢を見るようになってしまいまして

 

アイツが私を追って来る!

アイツが結婚しようって言ってくる!

逃げられない!

誰か助けてー!!!

 

しまいには「寝るのが怖い」とさえ思うように・・・。

7月になって眠くない日がないくらい疲れ切ってました。

 

 

滋養強壮のドリンクで乗り切って

ぐったりしながら生きてた二週間。

そんな時って変なことをいきなり始めたりしません?

私の場合は断捨離はじめました。

いらない物をバンバン捨ててました。

化粧品のサンプルがたくさんあったので「どれ、使ってみよう!」

で、アスタリフトのサンプルでひどい肌荒れを起こす(汗)

体調の優れない時に普段と違う化粧品はダメだよねー。

キュレルのサンプルあったのでそれでリカバリーしたよ。

 

 

肌荒れも落ち着いて

ブログを更新しない、パソコンを開かないと決めて

やっと眠れるようになりました。

 

睡眠って本当に大事だなぁーって思ったよ。

お肌が全然違うし、顔色も全然違う!

何より元気!!

 

 

もう憂鬱な気持ちで起きる朝は嫌だ。

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。第五章~一度目の別れ~

 

まだまだ続きます。

こちら前回の記事です。


sugarnail.hatenablog.com

 昨日ひっそりと誕生日を迎えまして大人の階段ワンアップですわ
足が上がるまでは大人の階段登り続けます(笑)

 

 

 

私は、その後もハル兄ちゃんの実家に泊まっていた。

でも、私には触れようとはしてこなかったハル兄ちゃん。

 

「どうして?」と何度も聞いたけど

答えてはくれなかった。

 

ハル兄ちゃんのお母さんは「結婚するのか?」と聞いたそうだ。

ハル兄ちゃんは「うん、そのつもり」と答えると

「あの子は若いな」と言われたそうだ。

 

 

その話を伝え聞いた私は

ハル兄ちゃんの留守中に手土産を持参してお母さんに会いに行った。

「お母さんに会いたくて」と言った私。

お母さんは話しやすい人で、二人の子供達が度を越した不良で苦労した話や

お父さんが亡くなった話をした。

孫の面倒を見ている経緯も話してくれた。

 

 

結構長居したので孫たちが帰ってきた。

幼稚園児の二人。

すると驚く事がおきた。

「お姉ちゃん来てたのー!!」

「お姉ちゃん、遊ぼう!!」

と二人で駆け寄ってきた。

 

お母さんの顔を見ると小さく笑って頷くと

「隣の部屋で遊んできなさい」と。

 

私たちはお父さんの仏壇のある部屋でおもちゃを広げて遊んだ。

とても楽しかった。

今まで懐いてくれなかった犬まで寄ってきた。

 

 

そこにハル兄ちゃんが帰ってくると

目ん玉まんまるにして驚いてた(笑)

 

 

キャッキャッと遊び続ける私たちを見て

「いつの間に手名付けたんだ?」と笑っている。

 

 

そして、私の旅立ちの日が近づいてきて

お泊りも最終日を迎えた。

「最後の日は家族と実家で過ごしなさい」と家に帰された。

 

翌日、早朝の列車で地方都市に働きに出る私に

見送りに来てくれたのは親友とハル兄ちゃんと常連客のハル兄ちゃんの友達。

片手で抱えきれるかどうかのバラの花束を持たされた私は

「行きたくない」と言った。

 

その言葉に全員が聞こえないふりをしてた。

 

走り出した列車でハル兄ちゃんの顔を見ると

いつもの笑顔で手を振ってくれてる。

 

 

私は入社式と研修期間を終えて働きはじめるようになった頃

ハル兄ちゃんの様子がおかしい事に気が付いてしまった。

 

 

離れてすぐの頃は電話してもある程度の時間は付き合ってくれたのに

「今、忙しい」「切るぞ」と冷たくあしらわれる事が増えた。

 

その事が気になって友達に聞いてみると

「危ない女に引っかかってしまった」と。

 

 

就職した会社は老舗のホテル。

私は寮生活が本当に嫌だった。

一人部屋の寮だから良いかと選んだのに

ビジネスホテルのようにドアの下に少し隙間があるので

部屋の灯りが点いていると誰かしらがノックしてきては

「飲もう!」「話そう!」と人の出入りにうんざりだった。

 

社員食堂にも衝撃で、豪華なホテルに豪華な社内に対して

ドアを一枚開けると理解しがたい光景が広がっているんです。

ボロボロの壊れた椅子、ビールケースに板を置いただけのテーブル。ご飯はお客様の残飯。食欲が湧くわけもなく・・・。食券代が給与天引きされていくだけ。

 

仕事自体は楽しい、でもハル兄ちゃんの事も気になる。

わずか三か月で退職願を出した私はハル兄ちゃんの所へ急いだ。

 

その時はもう遅かったのかもしれないね。

 

 

 

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。第四章~初体験~

 

こちら、前回の記事です。

よろしければどうぞ♡

sugarnail.hatenablog.com

 

この話、自分でもどこまで続くのか分からない状態です。

でも書きます。今回少し長いです。

 

 

 

 

氣志團 ワンナイトカーニバル

 

この曲の冒頭で「俺んとこ来ないか?」というセリフ


氣志團・OneNightCarnival

 

そんな感じに

ある日の夜「俺んちに来ないか?」と彼が言った。

車の助手席で私は黙って頷いた。

 

私たちはキスはしても、まだ体の関係はないままだった。

やっぱり処女だから嫌なのかな?なんて思ってたけど

付き合ってるならそういう関係になりたいんじゃないのかな?

と思っていた矢先のことです。

 

その頃の私は彼のことを「ハル兄ちゃん」(仮称)と呼んでいた。

彼はずっと私の下の名前を呼び捨てだった。

お店ではもちろん「ちゃんづけ」だけどね。

 

 

辿り着いた彼の家とは実家だった。

一軒家の二階に上がるように促され彼の部屋で

テレビを見ながらビールを飲んでいた。

 

「ハル兄ちゃん、なんか私が着れそうな着替えない?」

そう聞くとグレーのスウェットパンツをタンスから出してくれた。

チラッと見えたシャツが好みだったので「これ着てもいい?」と言うと

「昔の彼女のやつだぞ」と言われたけど気にせず着ることにした。

 

その日から私は彼の家ではその格好が定番になった。

 

その夜、私たちはシングルベットで抱き合って眠った。

彼の胸に顔をうずめると安心してすぐに眠れた。

 

その日から一週間以上もの間、私が帰る家はハル兄ちゃんの実家になった。

(夕方には自宅に送ってもらってお風呂と着替えする間待ってもらい一緒に出勤です)

 

 

ハル兄ちゃんのお父さんは亡くなっていて

実家にはお母さんとハル兄ちゃんの姉の子供が二人。あと小さな犬が一匹。

ハル兄ちゃんのお姉ちゃんは育児放棄気味で家出したり、男と同棲したり、服役したりと忙しいので実家で育てていたそうだ。

「ママとは月に一回くらいは会えるよ!」

「おもちゃいっぱい持ってきてくれるんだ!」と子供達は明るい。

 

 

ハル兄ちゃんは、何日一緒に眠っても私の体に触れてこようとはしなかった。

しかし、ある朝ベットでイチャイチャしてたら急にそういうモードに。

痛がる私にハル兄ちゃんは優しく時間をかけてゆっくりとしてくれた。

真っ白なシーツには赤いシミがついた。

ハル兄ちゃんは私の血を拭き取ってくれて

すぐにベットから飛び降りると階段を下って行った。

 

少したってドタバタと階段を上がってくるといきなり

 

 

ハル「ごめん!母ちゃんにお赤飯頼んだんだけど、今日はおはぎだって」

 

私 「どうしてお赤飯?」

 

ハル「初体験はめでたいだろう!」

 

私 「え?それお母さんに言ったの?」

 

ハル「うん」

 

私 「いやーだー恥ずかしい」

 

ハル「もう出来上がるからって食うぞ!」

 

私 「私はいい。ここにいる」

 

 

ズキズキと痛む下半身とハル兄ちゃんの匂いがするベットにもぐっていると

 

「トントン。」

「もしもーし」

と聞きなれない子供の声

 

顔を上げると女の子(この子は私に懐かない子だった)

「ごはん食べようって呼んでこいって」

 

次にやってきたのは男の子

「食べないならもう来るなってばぁちゃん言ってるよ」

 

「ねーねー。一緒に食べようよー」と子供に助けられながら階下へ。

 

 

ハル兄ちゃんのお母さんとは簡単な挨拶程度しかしたことがなく

この時が初対面のようなものでした。

キスマークのついた首元と胸元をシャツで隠しながら

正座して挨拶をした。

 

おはぎはとても美味しかった。

そんな照れ臭い朝だった。

 

 

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。第三章~嫉妬~

 

お話しの続きです。

 

こちらが第一章 出会い

sugarnail.hatenablog.com

 

こちらが第二章 再会 となっております。
sugarnail.hatenablog.com

 

 

彼は、とてつもなくイケメンなんです。

ホント許されるならツーショット写真をアップしたいくらい。

彼目当てに女性客がカウンターを埋めるようになったお店。

歴代の彼女とやらが次々にやってきては

私のつま先から頭までガン見していきます。

それから、鼻で笑い「私の方がイイ女じゃん」って。

 (確かに皆さん美人さんばかりでしたがね)

 

 

このリピートが何回続けば終わるのか

毎日思ってた。

 

 

 

 

私の学生時代。彼氏がモテ男で分かりやすく嫉妬されたっけ。

他の女子に呼び出されたり、呼び止められたり

「お前みたいなブスが」と散々罵られて

通りすがりに「ブス!」と言われる事も多かった。

 

 

そんな時の私ですか?

相手が同級生だろうが先輩だろうが真顔で見つめていました。

「お前も大概ブスだろーが」と心の中で思いながら(笑)

 

ギャーギャーうるさい先輩が集団でやってきて

「お前、誰と付き合ってんだよ」

「ここに彼女がちゃんといるんだよ」

「横取りしてんじゃねーよ」

 

ワイワイがやがやうるさいのぅー。

 

あれ?なんか取り囲まれてる?

でも急がないと帰りのバスに間に合わない。

 

「なんとか言えよ!こらー」

 

 

めんどくせー(´Д`)

 

「あ、私とりあえず関係ないんで」とバスに急ぎましたwww

 

勝手にしつこく迫ってきたのは男の方だし

そもそも彼女いるって知らなかったし

そいつ、私がフッたら勝手に燃え上がって

卒業してからもストーカーなみに追いかけられましたwww

 

 

 

 

 

あらやだ、話が脱線ぶっこいてる(笑)

 

 

 

バーテンの彼の話に戻しますね。

私と彼、いつの間にか付き合ってたんです。

なんかもう、それが当たり前って感じで

開店前や閉店後はイチャコラしてましたね。

 

浮足立った恋だったかもしれない。

彼とこのまま結婚できる。

ずっと一緒にいられる。

そう思っていたのは私だけだったんだね。

 

 

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。 第二章~再会~

 

 

続きます。

こちらが第一章~出会い~となっております。

よろしければどうぞ♡


sugarnail.hatenablog.com

 

 

彼とはもう会えないと思っていた。

私の事が好きでホテルに誘ったのではないと思っていたから。

 

 

だから送ってもらったタクシーを降りる時

「ありがとうございました。それじゃ。」

と言った私に

彼は「またな」と言った。

社交辞令だろうと思ってた。

 

店にももう来ないんだろうな。

 

 

私はそこから一週間お休みをもらってた

理由は忘れたけど、就職の準備だったか何かの用事か

 

 

彼とそんな事があった次の土曜日は出勤日

スーツを着て、化粧をして店に向かった。

 

 

ドアを開けて「おはようございまーす」と挨拶した視線の先に

彼の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

Σ(゚Д゚) えーーーーーっ!

 

 

 

 

 

 

 

な、なんで、どうしてとパニックになりながらも

「まだ開店前ですけど」と小さな声で言ってみた。

 

 

どう見てもお店の掃除をしている彼。

「あぁ、俺ここで働いてるの。お客さんじゃないのー」

と、ホウキをプラプラさせてる。

 

 

「もう会えないんだと思ってた」(心の声)

だったはずが今回も駄々洩れでして

「なんでそう思う?」「俺、あの時またなって言ったよな?」

 

 

私はアホみたく首を縦にブンブン振っていた(笑)

 

 

彼 「なんだよ、俺に会いたくなかったの?」

私 「・・・・・」(フリーズ)

彼 「電話もよこさないし」

私 「・・・・・」(フリーズ)

彼 「おい、聞いてんの?」

 

 

彼がこういうキャラだとはじめて知った私は

面白くなってしまい次の瞬間こう言ってた

 

「もしかして、私に会いたくてここで働いてたの?」

 

 

我ながら何様だよwww

彼が私に会いたいなんて思う訳ないじゃーんwww

 あはは( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

 

 

 

「ママにスカウトされたんだよ」という彼の声が店に虚しく響いた

 

 

 

 

恥ずかしくて速攻で有線かけた(苦笑)

 

 

 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

ママや他の常勤のホステスに話を聞いているうちに

いろんな事がわかってきた。

 

彼は、私を持ち帰りしたあと毎日お店に通ってきてた。

しかも開店から閉店まで。一人で来ることもあったそうだ。

直接は聞かなかったけどさとうさんを待ってる感じだったと。

そのうち、閉店後の片付けまで手伝ってくれた彼にママが

「週末にはさとうさんが出勤だけど、その前にうちで働いてたことにしたら?」

「驚くわよー」と提案したそうだ。

彼は次の仕事が決まっていなかったのでバーテンとして働く事に決まった。

 

 

で、再会した私たち。

ここから私と彼の恋物語がはじまるのでした。

 

 

 

 

さよなら大好きな人。ずっとずっと大好きな人。 第一章~出会い~

 

 

「さよなら大好きな人」花🌸花

 


花*花 - さよなら大好きな人

 

 

私が本当に大好きになった人。

どうしても手放したくなかった人。

側から離れたくなかった人。

忘れようと思っても忘れられなかった人。

未だに夢にでてくる人。

 

 

そんな恋をしたんだ。

当時の私はまだ18才。

 

 

彼と知り合ったのは高校生時代働いていたパブ。

常連さんが混みあっている店内に数人でやってきた。

その頃の私は卒業式を終えたのでラストまで働いていた。

就職先の寮に転居するまでの間。

 

席につくように言われた私は

「なにこのカッコいい人!地元にはいないでしょー」(心の声)

だったはずが駄々洩れで「こいつの事知らないの?」と常連さん。

 

彼は私を見るなり「お前だろ?〇〇の元カノって」

元彼の事を知っていた見知らぬ彼は

どうやら元彼の先輩だったそうで

同じくやんちゃだったようだ。

 

デビュー前の福山雅治に似ていて

背も高く、男気たっぷりな彼に私は一目惚れ。

彼は彼で私の肩を抱いたまま放そうとはしない。

 

 

「あれは完全に堕ちたね」

 「さとうさんにしては珍しい」

「そっとしといてあげましょう」

と他のホステスとママの会話がカウンターから聞こえた

 

 

閉店になり、連絡先を渡された。

彼のフルネームと固定電話の番号(携帯なんてない時代だから)

明日以降なら出れるからって。

 

その後、私は店の後片付けをして掃除もしてから店を出ると

エレベーターホールの隅っこに座っている彼を見つけた。

 

「遅かったな」とポツリ。

「どうしたの?具合悪いの?」と答えると

「お前を待ってたんだよ」と。

 

私はそのままお持ち帰りされるのです。

 

 

しかし、その日は土曜日。

なかなかラブホテルに入れず

やっと入れたのは深夜3時。

古いラブホテルだった。

 

なだれ込むようにベットで体を求められたが

その時の私は処女で全然入らない。

「なんで?」という彼に「はじめてだから」と答えると

「まぁ、いいや一緒に寝てくれるだけで」とそのまま二人で眠った。

 

 

散々、親や学校に迷惑ばっかりかけていた私がどうして処女だったか?

そいうチャンスはいくらでもあったし、彼氏もいたのに断り続けていた理由

 

 

 

それは・・・

 

 

 

 

それはね。私が警察のお世話になった時にくらった母のビンタと

「あなたを信じてるから」と両手を握りながら言われたから

 

だから、せめて

高校を卒業するまでは処女のままでいようと決めたんだ。

 

 

翌朝、彼はタクシーで私を自宅まで送ってくれた。

その後、私から連絡することはなかった。

 

 

そんな私たちが再会するのは意外な場所だったのです。

あのCMに釘付けになっているのは私だけかい?

 

 

 

 

私の目を奪っていくCM

数十秒わたしがテレビ前で固まってしまうCM

胸キュン♡しちゃうCM

 

 

 

 

 

それがこちら

 

 

 

 

「おそうじ本舗」

 


おそうじ本舗プロモーション動画【2019年 30秒バージョン】

 

 

 

 

すみません、北村一輝さん大好きです♡

 

 

テルマエ・ロマエ好きです

昼顔大好きです

一途だった結婚までのお話し大好きです

なにより色っぽいのが好きです

カッコいいです、マジで。

 

 

 

現在は独身の北村一輝さんですが

近くで見たいとか触れたいなんて思わない。

絶対腰が砕ける自信があるから

変な汗でびっしょりになる自信があるから

言葉を発する自信なんて皆無だから

テレビ越しで十分ですwww

 

 

エアコンクリーニングをあんなに色気たっぷりにしちゃう北村一輝さん

おそうじ本舗の作業着も似合っちゃう北村一輝さん

 

 

 

 

 

エアコンクリーニングに北村一輝さんが来てくれたら

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁーーーーーーっっ!!!

 

 

 

想像するのも無理だぁぁぁーーーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、何屋さんでも無理だけど(笑)

あのキラキラした瞳に映ろうなんて思わない。

私はあなたの風景になりたい。←なんだソレw

 

 

 

 

 

 

話は変わって

私、最近わかった事があるんですけど

っていうかパニック障害になってからだと思うんだけど

 

どんなにイケメンでも

雰囲気が良い人だったとしても

『何か』が合わないと発作起こすんですよ。

 

 

話をするのが”苦痛になる人””と”そうでない人”がハッキリしてきた。

 

 

この前、美容院で担当さん(♂)と話してて

シャンプーが副店長の男性だったんだけど

前から『何か』が嫌な人で

シャンプー台の上で発作を起こしそうになった。

 

 

担当さんは滅茶苦茶イケメンなんだけど

彼と話すのは全然苦にならないんだよねー。

 

 

他のお店に行っても男性店員だと発作がおきそうになるので

『なに』がダメなのか研究中です。

 

 

女性なら何も問題ないし発作を起こしたこともないので

できるだけ接客は女性にお願いしてる(苦笑)

 

 

男は全員無理ーーー!!!な時代に比べれば楽なもんだけどね(笑)

当分の間は北村一輝さんに胸キュンしているつもりです(爆)

 

 

いじめっ子の同級生が失恋した

 

私の中学の同級生には双子の姉弟がいました。

お姉ちゃんと弟の組みあわせで二組。

一組は優等生双子

もう一組は不良双子

 

 

双子は同じクラスにはしないらしく

同じクラスにならない限り「似てるなー」くらいにしか思わなかった。

 

 

不良双子はいつも誰かをいじめる事しか考えてなくて

卒業間際は私が標的になった。

前日まで一緒に遊んでいたはずなのに

翌朝、登校したら私の悪口を黒板に書いていた。

 

 

 

その犯人はこいつです

 

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嘘です(笑)

でも似てるwww

こういう顔の双子です。

 

その後、卒業して高校生になればなんの接点もないし

成人式にも来てなかったし

大人になるまで会う機会はなかった。

 

私が働いていたパブに来たのはエイ弟。

私の顔をマジマジと見つめると「いつの間にそんなにキレイになった?」「まだ独身?」だって。

私をいじめた事なんて記憶にもないんだろうな。

エイ弟は結婚が決まったらしく「おめでとう」と言うと

それが全然で・・・・・と愚痴りはじめた。

どうやら子持ちだった事を隠されてたらしい。しかも5人!!

 

 

それからしばらくしてエイ弟から店に電話があり

「今から家族で行くのでエイ姉を励まして欲しい」という依頼だったそう。

 

 

エイ家族は兄弟が多いんだけど、親から子から同じ顔でびっくりΣ(゚Д゚)

エイ姉は中学と全く変わってなくて30代にもなってヤンキー風味で驚いた。

泣き腫らした顔で家族に支えられながら店に来た。

ハンカチでは間に合わなかったようでタオルで顔を拭きまくってる。

 

エイ弟が私を紹介して「ほら、同級生のさとうさんだぞ」

「さとうさんも独身だぞ」と失礼な慰め方をしてた。

 

するとエイ姉は顔を上げて私を見た。

「さとうさんなの?」「独身なの?」と聞くのでうんうんと頷いた。

 

「でも彼氏はいるんでしょ?」と聞くので

「うん。いるよ」と答えると

 

エイ姉 号泣 😭

 

「さとうさん、彼氏いるもーん」

「どうせ私なんか彼氏できないもーん」

 

(このくらいの仕返ししたっていいよね?笑)

 

 

 

 

エイ姉が落ち着いてきた頃に聞いた話を要約すると

・今まで交際経験がゼロ(でもバージンではない)

・イイ感じで長く付き合っていた先輩がいた

・悩み事も相談にも乗ってくれる頼りになる存在だった

・先輩はいつもエイ姉の味方だった

・その先輩は彼女がいない時期だった

・なのでもしかしたら?と思って頑張って告白をした

 

結果・フラれた

 

 

そのフラれ方が酷かった。

長年、片思いした彼に言われた言葉は

「化け物みたいな顔のヤツと付き合えるわけねーじゃん」

 

 

それには私も腹がたった。

仮にも親しくしていた人に対して【化け物】なんて言えないはず。

 

その夜はエイ家族のテーブルに付きっきりで閉店まで飲み明かした。

すっかり酔っぱらって笑い始めたエイ家族を見送り

薄明るくなった空を見上げた。

 

もうすぐ朝が来る。